「こだわりで没頭するタイプ」のアセスメントと対応

これまでも、豊富な知見と経験から、発達障害の子のアセスメントと対応を示してくれている小嶋悠紀氏が、教育トークライン2022年2月号において、「こだわり行動」について、そのアセスメントと対応を示しています。 https://em-tr271.com/L90494/b300/115991

ただ、「こだわり」と言っても、ひとくくりにできないので、タイプ別に小嶋氏は取り上げています。

まず、
「こだわりで没頭するタイプ」です。

このタイプの子は、こだわったものに没頭してしまい、回りの情報が入ってこなくなります。
私もこのような子を担任したことがあります。
例えば、その子は、図工の作業にのめり込んでしまって、終わりの時間がきても、ずっとその作業を続けていました。
「図工の時間は終わり」などと言っても、私の言うことを全く受け入れないのです。

このタイプの子への対応を、小嶋氏はこのように提示しています。
それは、「時間・回数・ゴール」を示して、その子と合意することで没頭を終わらせるように支援するのです。

例えば、「あと10分やったら、教室に戻ろう」とか、「あと5回やったら、算数をやろう」とか、「赤いところが塗れたら、やめよう」と、その子と合意するのです。 この方法は、相手が納得すると、すっと力が抜けたように没頭から離れるものです。

なお、小嶋氏は、こんな留意点を示しています。

「大切なことは、終われなくても叱らない。終われたら強い刺激で褒める。」

とっても大切なことだと思います。