「ファンタジーに没頭するタイプ」のアセスメントと対応

昨日、小嶋悠紀氏による「こだわり行動」におけるアセスメントと対応のうち、「こだわりで没頭するタイプ」について紹介しました。 教育トークライン2022年2月号
https://em-tr271.com/L90494/b300/116001

今日は、「ファンタジーに没頭するタイプ」です。
私が出会ったこのタイプの子は、時折、授業中に不意に空中を見て、ブツブツと口を動かしていました。
その子がそんな状態になったら、「あっ、あっちの世界に行ってしまったな」と私は思うことにしていました。
もう、彼の心は夢?の中です。

小嶋氏は、このタイプの子のことを「このタイプのこだわり行動は独り言が多い。物語や好きなものを書き続けるという状態が多くなる」と言っています。

では、その子に、どうやってこちらの世界?にもどってきてもらうか、です。

私は、その子の席に近寄り、顔を近づけて「算数だよ、算数」などと繰り返し言っていました。
要するに、意識をこちらに向けさせるわけです。

一方、小嶋氏は、教師もファンタジーの世界に入って、ゆったりと自然な対応をすると言います。
そんなあ。教師が子供の世界に一度擬似的に入るなんて、考えたこともありませんでした。

「教師もファンタジーの世界に入ろう。そうすることで、ファンタジーから戻ってくる「パスポート」を渡すことができる。「電車いいよね。もうすぐ3-1駅に着くから、ホームで待ってるよ。」というように、こちらの世界に戻ってきてもらおう。」

なるほど、こうやって声をかけて、電車の絵を描いてファンタジーに浸っている子に、こちらに戻ってもらうのですね。

これ、なかなかできることではないです。