「行動を起こして悪かったと思っている人」もいる

人生を変えたい、人生をやり直したいという願望は、誰しもあるものだと思います。

子供の頃の夢、若い頃の憧れ、そんな「夢」に向かって、安定した現在の仕事や活動を打ち捨てて、新たな歩みを始めていく。

そんなチャレンジする姿は称賛されてきました。
「飛び出して夢にかける人」は評価に値するものだと、思われてきたのです。

そして、口をそろえて、こんなことを言います。
「やらないと後悔するよ」

しかし、
人生をリセットしたいと思ってチャレンジした場合、結果は2つです。

1 行動を起こして良かったと思っている人
2 行動を起こして悪かったと思っている人

ここで、「生存者バイアス」(「生存バイアス」とも言います)が登場しなくてはいけません。

「生存者バイアスとは、生存者(成功者)には注意が払われるが、犠牲者(敗者)には注意が向けられない傾向のこと」

でしたね。

私達は、「1 行動を起こして良かったと思っている人」にのみ注目しがちなのです。
そう、
「2 行動を起こすんじゃなかったと思っている人」には、あまり注目しないのです

本当は、行動して手ひどく失敗したり、不幸になったりした人の方が多いのかもしれません。
このことは、あまり触れられていませんが、重要なことだと思います。

行動することはリスクを抱えることです。
リスクを0にすることはできませんが、少なくすることはできます。
その上で、行動して良かったと思えるように、「作戦」を立てて行動していくことを勧めます。