二次障害のアセスメント

これまで、たびたび、発達障害の子のアセスメントと対応について、教育トークライン誌の小嶋悠紀氏の連載から学んできました。
2022年3月号の連載では、「二次障害のアセスメントと対応」でした。

二次障害を併発した子は、単体の発達障害の子に比べて、格段に対応が難しくなります。
それは、発達障害によって引き起こされる生きづらさとともに、人間不信とでも言うべきものがその子にあるからです。
適切に遇されなかった「恨み」が、二次障害を暴力的にするのだと思います。

小嶋氏は、「二次障害困難性」のアセスメントを以下のように示しています。

1 とにかく徹底的に反抗してくる
何をやるにも、教師が言ったことに対して、反抗を繰り返します。「やらねえ!」「やってらんねえ!」が口癖です。

2 とにかく挑戦的な言動が多い
これは「相手を挑発する」言動です。教師に対してだけでなく、友だちに対しても、まるで「相手を怒らせる」ことを意図しているような言動が多くなるのです。

3 暴力的・破壊的な行動が継続する
友だちに対する暴力やものを壊す等の破壊行動を行います。寄ると触ると殴ったり、机を次々と蹴り飛ばしていくのを目の当たりにしたことがあります。 時に、ハサミやカッターなどの刃物を持ち出すこともあり、非常に危険です。

これらは、もうアセスメントを精緻にやるまでもなく、一目で「二次障害」とわかると思います。

本来は、このような「二次障害」にならないような「予防」の対応が重要なのです。