「二次障害」の対応

おそらく、発達障害の子の症状の中で、一番困難な症状である「二次障害」のアセスメントについて、昨日、話題にしました。
今日は、対応です。
教育トークライン誌・小嶋悠紀氏の連載
https://em-tr271.com/L90494/b300/116541

いわゆる「反抗挑戦性障害」と呼ばれる二次障害を併発した子の行動は、すさまじいほど反社会的で、相手との関係性を拒む行動です。

昨日取り上げた行動を再掲すると、
1 とにかく徹底的に反抗してくる
2 とにかく挑戦的な言動が多い
3 暴力的・破壊的な行動が継続する
となります。

このような子への対応は、どのようにすればよいのでしょうか。

小嶋氏は、

「リミットテスティングを超える」

と言っています。

リミットテスティングとは、「この大人は、本当に信頼できるのか」ということを様々な言葉や言動で試してくる期間のことだと言います。

この期間に、「先生はあなたを傷つける存在ではない」ということを理解してもらうのです。
そうすれば、様々な指導がその子に入るようになります。

とはいえ、荒れた子の行為を共感をもって認め、寄り添うのはそうそうできることではありません。

正直言って、私の場合、リミットテスティングの期間を超えることができたときと超えられなかったときが、両方ともあります。

精一杯やったのですが、それでも、私の我慢を超えた行動をされると、きつく叱責してしまっていました。

二次障害を抱えた子は、多くの傷つき体験をしています。その辛さに共感し続けることが、なかなかできないのです。

そのような子を担任したら、すぐ結果を求めずに、長期戦なのだと覚悟を決めて指導にあたってほしいです。