「特別支援教育に関連する通知」は、人手不足解消の側面も

昨日、3月末に文部科学省が出した、特別支援教育に関連する通知を紹介しました。

それは、

・今後、採用するすべての教員(新採用教員のこと?)を対象に
・10年目までに
・2年以上
・特別支援学校や特別支援学級で指導を経験させる

というものでした。
昨日は、この施策が教員の子供理解と指導力向上に役立つという趣旨について、考えましたが、実は、もう一つ趣旨があって、今日はそれについて触れます。

それは、

「特別支援学級での人手不足の解消」

です。

近年、特別支援学級に在籍する子供が急増といっていいくらい増えています。
これは、教育サークルのメンバーの実感です。

ところが、その子供の増加に教員の配置が追いついていないのです。
ですから、かなりの割合で臨時的任用教員が、特別支援学級での指導を担っています。

本来は、「特別支援教育を専門に学んだ教員が、特別支援学級で教える」のが筋ですが、実際は、人手不足なのです。

これは、本筋の施策としては、きちんとした特別支援教育の免許をもった教員を採用していくべきです。

しかし、今回の施策は、本来、一般学級での指導目的で採用した教員を、目的以外で活用しようとしていると思います。

ぜひ、特別支援教育の免許をもった教員をもっと採用してほしい。
そして、その上で、新任の教員に特別支援教育の実際にふれられるように運用してほしいと考えています。