伊藤比呂美著の「女の一生」に、このような問いがありました。
皆さんなら、どう答えますか。
「「あたしはあたし」、考えたことなかったからわからない。どうやったら身につきますか」15歳
ここでいう「あたしはあたし」は、「自分の意思」「自己を確立する」という意味です。
「自分の意思をしっかりもつ」「他者と自分の違いを理解して、自分は自分、他人は他人と比べずに振る舞う」ことは、どうやって身につけていくのでしょうか。
少なくとも、その最初のステップはどうやったらよいのでしょうか。
伊藤比呂美氏は、こう答えています。
「毎朝起きたとき、「今日は何食べたいかなあ」と考える。そしてその日はかならずそれを食べる。それをくり返していくうちに、何を食べたいか、つまり自分の意思について考えることになり、ハッキリとわかるようになり、「あたしはあたし」ができるようになるのです。」
これは、私なりに、ざっくり解釈すると、
「自分の好き(嫌い)を日々確認し、その好きなことを大切にする」
ということだと思います。
「自分の好きなことはこれ」と、明確に断言できるようになったら、「あたしはあたし」に近づくのだと思います。
ぜひ、「何が好き?」という問いかけに、「これが好き」と明確に断言できる子に育てていきましょう。