「不登校・不登園(気味)の経歴」

私が家庭訪問・個人面談の際に使っていたのは、 自作した「家庭訪問・個人面談チェックリスト」なるものでした。
私は、担任する子供について、できる限りもれなく情報収集をしようと考えていたので、そのための方策として、このチェックリストを使っていたのです。

このチェックリストの一番最初に、「不登校・不登園(気味)の経歴」という欄がありました。
私は、「お子さんが、これまで幼稚園に行きたくないとか、学校行きたくないとか、言ったことはありましたか?」と、一番最初の家庭訪問・個人面談の折に聞いたものです。

このように聞くと、思い出したように「そういえば、幼稚園のとき」とか「2年生のとき、1回だけだけど」とか、保護者は話してくれるものです。 確率?として、7〜8人に1人という感じでしょうか。

理由は、様々でした。

・友達と喧嘩して
・なかよしの子にいじわるされて
・国語の作文が書けなくて
・体育で鉄棒がいやで
・夏休み明けになんとなく
・入学してすぐ
などですが、先生がらみのこともあります。

・先生に注意されて
・給食を食べなくちゃいけなくて

このような先生がらみのことを言われると、身につまされます。

もちろん、自分の授業や学級経営では、そのようなことを避けるように注意しますし、長期休み明けになんとなくという子には、長期休みの終わりには電話を一本入れるようにしていました。

とにかく、この「不登校・不登園(気味)の経歴」の情報は最重要なものとして、私は受け止めていたのでした。