「書類穴埋め人」の仕事

ここのところ話題にしている「ブルシットジョブ」(クソどうでもいい仕事)の4つ目のタイプは「書類穴埋め人」の仕事です。
なんとなく、「書類」というだけでピンときますね。

この「書類穴埋め人」とは、英語で「box tickers」です。これは、チエックがみんて済んでいる状態という意味らしく、転じて、お役所仕事のことをいうらしいのです。

とにかく、その「書類穴埋め人」の仕事とは、「ある組織が実際にはやってないことをやってると主張するための書類を作るだけの仕事」のことだと、提唱者のグレーバーは説明しています。

わかりやすく言うと、

「誰も読まないプレゼン資料や報告書などの書類を作る仕事」

です。
違う言い方をすると、

「意味のない書類を作る仕事」

です。
これならピンときますね。

学校の文書で、ほとんど読まれていない書類と言うと、「研究紀要」かもしれません。
作成するのにあんなに手間はかかるのに、役に立たないものだから、ほとんど読まれていません。

研究紀要ほどではないにしろ、ほとんど読まれていないと推測する文書に、「・・だより」なるものがあります。
保健だより、防災だより、給食だより、人権だより・・・と、学校の各部がやっていることを掲載して発行しているのですが、読まれていないと思いますよ。

いかがでしょうか。
あれは意味ないな、誰も読んでないな、という文書はありませんか。きっとあるはずです。
それが、ブルシットジョブなのです。