このメルマガで何回か、「センサリーツール」(感覚刺激教具)の「ふみおくん」について紹介しました。
この「ふみおくん」が、 テレビのTBSにおいて紹介されたというニュースがありました。
このニュースでは、開発者の大橋清二さんの苦労話と「ふみおくん」の効果が取り上げられています。
教室において、子供がついつい動いてしまう理由(目的)の一つとして、「自己刺激行動」があります。
それは、行動そのものが快感であって、その行動を行うと心を安定させることができるのです。
例えば、体をゆすることです。
他に、貧乏ゆすりや爪噛み、机を指で叩くこと、椅子をギコギコ揺らすことなどがあります。
これまで、この自己刺激行動をやめさせるようにしてきました。
「貧乏ゆすりはやめなさい。」です。
しかし、この自己刺激行動によって、心の安定をとっていた場合は、この行動を禁止されることで、返って不安定になることもあるのです。
だったら、迷惑がかからないように、この自己刺激行動を容認しようというのが、「センサリーツール」のねらいです。
そのセンサリーツールのグッズが「ふみおくん」で、このグッズを使っている子供は、
「普通は難しい問題でも『ふみおくん』があると落ち着いて問題が解ける」
「なにか考えたりとかしてるときも勝手にぶるぶる動いてしまうから、そういうときに「ふみおくん」があったら集中できていいなと」
と言っているのです。
ぜひ、クラスの子に、自己刺激行動が目立つ子がいたら、その子や保護者に了承をえて、試してみてほしいです。