マルチタスクすると「注意残余」が起こる

「注意残余」という状態の捉え方を知りました。
英語では、「attention residue」と言って、注意の残り滓?という意味です。

以前、レベルアップマガジンで取り上げた「スマホ脳」には、このように書かれています。

「脳には切替時間が必要で、さっきまでやっていた作業に残っている状態を専門用語で注意残余(attention residue)と呼ぶ。ほんの数秒メールに費やしただけでも、犠牲になるのは数秒以上だ。切替時間の長さを確定することはできないが、ある実験が示唆している。集中する先を切り替えた後、再び元の作業に100%集中できるまでには何分も時間がかかるという。」

一つの仕事に集中せずに、あれもこれもといっぺんに作業(マルチタスク)していると、その切り替えごとに、少しずつ前の作業で使われたメモリーが残っているのです。 これが、再び集中するまでの邪魔をします。

要するに、マルチタスクは、効率が悪いのです。
やっている当人は、二つ、三つと仕事をやっているので、仕事が捗っているような気がします。
しかし、実際は、脳は一つの作業にしかスポットライトを当てることができず、次々と光を当てる先を切り替えています。
そして、その切り替えに、今回の「注意残余」が邪魔をして、なかなか集中できないことがわかっているのです。

ついつい、あれもこれもとやりがちですが、一つに集中した方が効率的だと肝に銘じましょう。