立ち歩く子のために活動的な授業を

ADHDの「立ち歩き」は、小学校高学年になる頃には、かなり改善される症状です。低学年の頃、かなり動き回っていた子も、この頃には落ち着いてきます。

とはいえ、「そのうち良くなるよ」と、低学年の子の立ち歩きを放置するわけにはいきません。

しかし、ADHDの子は、わざと立ち歩くわけではなく、脳内物質のドーパミンの分泌が少ないのです。
そして、研究によると、ADHDの子は、その足りないドーパミンの分泌を促すために、動き回るのだわかっています。
そのような子にとって、動き回るのことが自然なのです。

では、どんな配慮が必要なのでしょうか。
小嶋悠紀氏が、「立ち歩きへのユニバーサルデザイン」というタイトルで、教育トークライン2022年5月号に書いています。
https://em-tr271.com/L90494/b300/117341

授業で、ずっと座っている、じっと話を聞いていることが、ADHDの子にとっては、非常に不自然なことです。

ですから、このおとなしい「不活発な授業」ではなく、「活動的な授業」にしなくてはなりません。

具体的には、
「立つ」
「書く」
「声に出して読む」
「話をする」
「ノートを見せにくる」
活動を取り入れるのです。

ADHDの子の動きたい欲求に対して、動くことが認められる活動をたくさん用意するのです。

積極的に動かす。それが、望ましい対応なのです。