「マウンティング」なる言葉が、ずいぶん使われるようになってきました。
マウンティングとは、Wikipedia では、「人間などの間で自己の優位性を態度や言葉で主張し上下関係の格付けをしあう行為」と説明されています。 要するに、自分が相手よりも優位であろうとする言動です。
その「マウンティング」、男性よりも女性における関係の方が、微妙で、まるで神経戦？のように、感じられませんか。
そんな女性における「マウンティングの分類」を、お茶の水女子大学大学院の森裕子氏が発表しています。
「マウンティングエピソードの収集とその分類」
https://em-tr271.com/L90494/b300/117511
この研究は、ドラマや書籍からマウンティングのエピソードを抜きだし分類したものです。
すると、マウンティングには3種類のカテゴリーがあり、それらは、まるで「じゃんけん」のような3すくみの状態であることがわかったのです。
1 伝統的な女性としての地位・能力を誇示する
主婦や母親に代表される、伝統的な女性役割におけるマウンティングです。
2 自立した人間としての地位・能力を誇示する
伝統的に男性の役割とされた仕事や経済に関する内容におけるマウンティングです。
3 女性としての性的魅力を誇示する
女性としての美しさや魅力によるマウンティングです。
これって、相反することがあるので、全部がそろうことはなく、一つのカテゴリーでは負けていても、他のカテゴリーでは勝っていることがありえますね。
例えば、結婚における安定では負けているけれど、仕事をしていて経済的に自立していることで勝っているなんてことは、あります。
こんな３すくみになっているなんて、女性の悩ましさを感じてしまったのでした。