昨日、女性における「マウンティングの分類」を、お茶の水女子大学大学院の森裕子氏が発表したことを話題にしました。
「マウンティングエピソードの収集とその分類」
https://em-tr271.com/L90494/b300/117521
マウンティングには3種類のカテゴリーがあるとのこと。
そのうち、今日は、「伝統的な女性としての地位・能力を誇示する」マウンティングについて例示して、深掘り?します。
森氏は、こんな例をあげています。
(既婚の友人が独身の犬山さんに対して)
友人「犬山さん独身だから,イケメン紹介するから〜」
これは、既婚を上の立場として、上から目線で言っていますね。
この友人にとって、既婚は上、独身は下なのです。
(新婚の友人が独身の私の「昨日の飲み会に来られなかったね」という発言を受けて)
友人:「そうだね〜,夫が家にいてほしいっていうから。」
私「やーん,ラブラブだね!そっか〜旦那さん,束縛する人なんだ〜」
言外に、夫の存在が優位性だと伝わってきます。夫、彼氏がいることが、上の立場と受け取られるのです。
(独身の私が既婚・子持ちの友人に恋愛の悩みを話すと)
友人:「子どもを育ててると毎日が忙しくて,ちっちゃなことで悩んでるヒマはないかな〜」
子どもを育てることは重要で、それに関わっている人は、それ以外の些細なことで悩む人より、大変さを乗り越えてきている。そんなメッセージがあります。 子育てが優位性をもちます。もちろん、子育ての幸せ感も優位性になります。
こうやって見ると、なるほどと思います。
ただ、これらは「既婚・子持ち」という価値観からのマウンティングなので、この価値観と異なる価値観の持ち主や場面においては、マウンティングたりえないのです。 それが、「仕事」「キャリア」「自由」等です。