「なんで先生のことを、お母さんって呼んじゃうの?」

先日、私は、メルマガで、クラスの子から「お父さん」や「お母さん」と呼ばれたことがあると、お伝えしました。

ところが、その全く同じことを、「先生とお母さんのなぞ」というテーマで、NHKの「チコちゃんに叱られる」で取り上げていたのです。 びっくりです。

チコちゃんは、「私は学校から帰ったときに、お母さんのことを先生と呼んでしまいました。」という子供の手紙を紹介して、「逆に、先生のことをお母さんと呼んでしまうこともありますね」と言って、「なんで?」と聞いたのです。

質問は、

「なんで先生のことを、お母さんって呼んじゃうの?」

です。

そして、チコちゃんの解答は、

「心の辞書で隣に並んだ言葉だから」

でした。

これって、どういうこと?
番組にそって、説明してみます。

人は、心の中に自分で作り上げた辞書(心的辞書と言う)をもっていて、言葉を使うときは、そこから言葉を拾い上げて使っています。

ところが、心の辞書で近い場所にある言葉を、取り違えて使うことがあって、その原因は大きく2つあります。

1つ目は、「音が似ている言葉」です。
例えば、「ロールス・ロイス」と「コールスロー」を言い間違えることです。

そして、2つ目が「概念的に似ている言葉」です。
子供にとって、「お母さん」と「先生」は、「頼りになる大人」とか「面倒をみてくれる」とかで「概念的に似ている」ので言い間違えるのです。

なるほど。
こんなメカニズムで、私のことを「お母さん」と言い間違えてもらっていたのですね。

スッキリしました。