読書感想文は何を書くのか?

今年も夏休みに入り、私が代表を務めるNPOとある図書館と連携して、読書感想文講座と理科実験講座を開催します。

どちらもはりきってやろうと思っていますが、悩ましいのは、読書感想文講座の方です。
それは、読書感想文の方が、子供たちの悩み?が深いからです。

読書感想文における子供たちの悩みは、「読書感想文は何を書くのか」がよくわからないことです。

何を書いてよいかわからないから、「物語のあらすじ」を書くわけです。
ですが、「主人公が誰で何をした」というあらすじを、延々と書いても意味がありません。
読書感想文とは、あらすじを紹介することではないからです。

これまでもたびたび述べてきましたが、読書感想文を

「読書を通した意見文」

と定義しました。

「意見」と言っても、そんなに大げさなことではなく、

「心を動かされた場面」

をあげるだけでよいのです。

・心を動かされた
・感動しました

そんな場面をあげるだけでも、読書感想文を書く意義があります。
自分は、この場面に感動したのだと自分を振り返ることになるからです。

私にとって、読書感想文指導は、作文がとても苦手な子が、心を動かされた場面を紹介できたらそれでよいといったものなのです。

もっとも、それだけではなく、その場面を自分の体験と比べることが大切になります。
本の主人公と比較することが、自分なりの掘り下げた意見となります。

こんなことを、その図書館での講座で、子供たちに伝えていくつもりです。