無記名アンケートの扱い

以前、取り上げた任天堂の「カスハラ」対応を利用規定に加えたことについて、私は、このような規定を学校でも掲げたらどうかという考えを述べました。

すると、このメルマガの読者から、賛意のメールをいただきました。
ありがとうございます。

その読者は、やはり?、先生です。

そして、その方は、学校で行う保護者向けのアンケートについて悩ましいと述べているのです。

運動会や授業参観等について、アンケートを無記名でとったところ、ある保護者から複数の項目で最低ランクの評価をつけられたと言うのです。

おそらく、他のほとんどの保護者からは、良い評価をつけられていたのに、ただ一人の保護者からの評価が悪く、黒い?疑念がもくもくと湧いてきて仕方がないのだと思います。

問題は、無記名アンケートの扱いです。

記名アンケートには、自分の名前を書いているので無責任なことを書けません。回収率は悪くなりますが、信頼度は高まります。
私は、なんとなくではなく、きちんとした考えをもって意見してほしいので、記名のアンケートをとるようにしていました。
この方が、悪い評価でも、しっかり対応したり、改善したりすることができます。

一方、無記名アンケートは、不満のはけ口のように使われることがあるのです。
自分の思うようなことをやっていないことを「悪」として、それを吐き出すわけです。

もちろん、保護者からの耳の痛いクレームは大切です。
でも、無記名なら「ウラ」を取ってからやらなくてはなりません。「ウラ」を取らないで、アンケート結果だけで管理職等から注意されたのでは、たまったものではありません。

まあ、どんなアンケートでも、「必ず」一定数は悪い評価を下すことを、受け入れるようにするしかないかもしれません。