長期欠席・不登校の要因とされる「無気力・不安」は結果ではないか 

文部科学省が発表した「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」において、子どもたちの長期欠席および不登校の統計も発表されました。 https://em-tr271.com/L90494/b300/118851

その長期欠席・不登校の要因として、

・ 無気力・不安 49.7%

が、ダントツの1位としてあげられています。

しかし、そもそも生まれつき「無気力」や「不安」である子なんていないと思います。
なんらかの理由によって「無気力」になったり、「不安」になるわけです。

ということは、とりあえず「気力があり」、「不安でない」状態だったのが、何らかの理由というか、何かのきっかけによって、気力を失い、不安になってしまったわけです。

これって、「2次障害」のようなものかもしれません。

2次障害とは、発達障害によって生じている困難から、不登校やひきこもり、身体症状、うつ、不安といった2次的な問題が起きてしまうことです。 発達障害の子に対して対応を誤ってしまうと、2次障害が引き起こされてしまいます。

「長期欠席・不登校」も、子供の何かしらの不具合や調整不足に対して、対応を誤ってしまった結果、引き起こされた場合が多いと思うのです。

この調査であげられた「長期欠席・不登校」の要因である「無気力・不安」というのは、要因そのものではなく「結果」と捉えるべきです。

無気力になった原因、不安になった原因を、もっと探らないといけません。