「固い」と「硬い」の違い

ふと、疑問に思う言葉の使い方があります。
今回は、「固い」と「硬い」です。
この二つはどう使い分けているのでしょうか。

こういう言葉の違いは、ペアになっている対義語を思い浮かべると分かりやすいと思います。
「大きい」と「小さい」
のようなペアです。

「固い」のペアである対義語は「ゆるい」です。
そして、
「硬い」のペアである対義語は「柔らかい」なのです。

これでなんとなくのイメージが分かりますね。

「固い」は、全体が強くまとまりがある、しっかりと固まっている状態を表す言葉です。
一方、
「硬い」は、力強い様子や、または、こわばっている様子を表す言葉です。

使い方で言うと、
・固い結び方
・固い絆
・固い栗
などです。
なんとなく「ぎっちり」詰まっているような感じですね。

一方、
・硬い石
・表情が硬い
・体が硬い
などです。
すべて、対義語の「柔らかい」の反対なのです。

いかがでしょうか。
使い分けできそうでしょうか。

でも、なんだか、きっちりした使い分けがしにくい気がします。
最後は、用例で使い分けするしかないと思います。

ぜひ、子供たちに問いかけてみてください。
きっと、面白い反応をすると思います。