今日も、「不安のある子」について取り上げます。
教育サークルの教え方セミナーで取り上げられた、クラスにいる特徴のある子について、どう対応していくか、一緒に考えましょう。
1年生。
「(不安で)日直ができない子」です。
この子は、転校してきた子だったのですが、音楽や音読などの場面でも、なかなか声が出なかったのでした。
そして、日替わりで回ってくる日直でも、あいさつの号令ができなかったのです。
T氏のクラスでは、一人が日直となって、あいさつの号令をする仕組みになっていました。
ところが、いざ、その子が日直になると固まってしまいました。
さて、どうしましょうか。
T氏は「代わりに助けてあげて」とクラスの子達に言ったのです。
すると、みんなが声をそろえて「規律」「気をつけ」「おはようございます」などと代わりに号令をかけたのでした。
そして、次に日直が回ってきたときには、かすかな声がその子の口からもれました。
そのかすかな声に合わせて、他の子供達はあいさつをしたと言います。
そうして、日直になるたびに、声は小さいものの、だんだん声がしっかりしてきたのでした。
このように、
・無理強いしない、信じて待つ
・周りに協力、理解も求める
・スモールステップ
を心得として、不安が強い子を支えていってほしいです。