着任の挨拶 モノを用意する

着任の挨拶。
今日は、実際あなたはどんな挨拶をしていたの?です。

私は、恥ずかしいのですが、「まんま」の挨拶をしていました。

着任式。
司会の先生が、「次の紹介は渡辺先生です。」とアナウンスしました。
校長先生に促されて、朝礼台の上に立ちます。
手には、何かが入った紙袋をもっています。
目の前には、全校児童がずらりと並んでいました。

私は、おもむろに、その袋の中からふんわりしたものを取り出して、見せます。

「これは何ですか?」

子供の中から、かすかに、

「綿かなあ」
「綿」

という声が聞こえてきます。

「そうです。これは綿です。」
「みんなで言ってごらん。わた!」

全校児童が、

「わた!」

と声をそろえて言います。

私は、また袋の中から、ある料理に使うものを取り出して見せます。

「これは何ですか?」

これは、すぐ大きな声が子供の中から出ます。

「なべー」

「そうです。これはなべです。」
「みんなで言ってごらん。なべ!」

全校児童が、

「なべ!」

と声をそろえて言います。

すぐさま、私が言います。

「先生は、わたなべ先生です。これから一緒に楽しい学校にしていきましょうね。」

一礼をして朝礼台を降ります。

この間、だいたい2分ほどです。

ですが、多くの子は、ずっとこの「まんま」な挨拶を覚えてくれていたのでした。

モノを用意するのがポイントですね。