4月11日、西村経済産業大臣が、記者会見において、対話型AI「チャットGPT」を国会答弁に活用する可能性を検討している、と発言しました。
このチャットGPTについては、何回かに渡ってこのメルマガで取り上げていますが、まさか、国会答弁に活用するとは、とビックリしました。
国会において、質問に対して答える大臣の答弁を国家公務員の官僚が作成しているわけですが、その作成に膨大な時間がかかっていて、ブラックそのものの仕事になっています。
そこに、チャットGPTを活用すると西村大臣は言ったのです。
具体的には、チャットGPTに答弁に関するデータや方針を読み込ませて、下書きを作ってもらうのです。
これなら、1からスタートして答弁を作成するより、ずっと効率的で時間短縮になります。
もちろん、情報の漏洩や著作権の保護といった問題もあるのでしょうが、きっと、これもクリアされると思います。
それでも、何かしら、違和感がありますね。
それは、突き詰めると、チャットGPTが答弁を作ってくれるようになったら、官僚はいらなくなるということです。
そして、その答弁を大臣が読み上げるとしたら、そもそも大臣ではなく、音声AIが話せばよいのではないかとも思うのです。
だとしたら、学校における校長先生のお話という文化も、チャットGPTや音声AIによって、とって変わられてしまうかもしれませんね。
恐るべし、チャットGPTです。