「吃音」の定義

最近、興味があって「吃音」について調べることがありました。
私は、吃音の子を担任したことはないのですが、あるドキュメンタリーを観ることがあって心を打たれたのでした。

「吃音」とは、どのようなものなのでしょうか。
まず、そこからスタートしたいと思います。

WHO(世界保健機関)の疾病分類ICD-10では、

「発話の流暢性(滑らかさ・リズミカルな流れ)を乱す話し方」

を吃音と定義しています。

ただ、「滑らかに話せない(非流暢:ひりゅうちょう)」といっても、いろいろな症状があって、主なものは次の3つだと言います。

1 音のくりかえし(連発)
話しはじめの音や言葉の一部を何回か繰り返す話し方です。
例:「ぼ、ぼ、ぼくね」

2 引き伸ばし(伸発)
話しはじめの音を引き伸ばす話し方で、吃音以外の子どもにはあまりみられない症状とのことです。
例:「ぼーーーくね」

3 ことばを出せずに間があいてしまう(難発、ブロック)
言いたいことがあるのに、最初の言葉が出づらく、言葉に詰まってしまう状態です。
例:「・・・・ぼくね」

難発の場合、顔をしかめたり、舌に力が入ったり、体を動かしたりすることもあるとのことです。

実は、私の叔父の一人が吃音なのですが、その症状が「連発」だということがわかりました。

想像するに、自分が言いたいことがうまく言えないのは、ホントつらいのだろうなあと思うのです。