日本のGDPが世界4位になったと言うけれど

最近にわかに話題になっているGDP。 これは、教育とは直接は関係ないですが、それでも、教育サービスを行う者として、ぜひとも知っておいた方がよいと思われますので、取り上げていきます。
GDPとは、英語の「Gross Domestic Product」の略です。 それは、ある期間に、その国で生産されたモノやサービスの付加価値の合計額です。 訳すと、「国内総生産」となります。
このGDPは、それぞれの国ごとに計算されて発表されます。 しかし、その合計額は、そのままだと通貨が異なるので、比較しようがありません。 そこで、共通の通貨であるドルで換算するわけです。ドル建てですね。
先日、我が国の2023年のドル建て換算のGDPが発表されました。他の国も発表しています。 それを、ドル換算したら、日本は4兆2106億ドルで、ドイツは4兆4561億ドルだったのです。 ドイツに抜かれて、世界4位になったのです。
為替レートで円安が進行しているので(2023年1月は1ドル=130円 2024年1月は1ドル=150円)、日本のGDPが名目上は目減りしているのは確かですが、日本の経済力が落ちてきているのは否めないと思います。
ちなみに、ドイツをGDPで抜かしたのは1968年と、はるか昔なのです。 ちなみに、2010年には、それまで2位だった日本のGDPは、中国に抜かれています。
さて、日本のGDPが世界4位となったといっても、何かピンときませんね。 そのピンとこない理由は、このGDPが私達の幸福感と結びついていないからだと思うのです。