「濃い」仕事、「濃い」労働をしよう

昨日は、一人あたりのGDPを取り上げ、日本の人口の2/3しかないドイツにGDPで追い抜かれたのは、一人あたりのGDPが低いからであり、その原因は「生産性」が低いのだという話をしました。
教師も含めて、日本の会社員は、さぼってはいませんね。 熱心に働きます。 真面目に働きます。 けっこう残業して仕事をしていると思います。 長時間労働も厭いません。
一方、ドイツの会社員も、もちろんさぼりもせず、熱心に働くわけです。 しかし、彼らの多くは、定時に仕事を終えるのです。 残業はほとんどないと言います。 また、日曜日や祝日には、商店もふくめて休業です。もちろん、会社の活動も停止しています。
それなのに、ドイツは日本のGDPよりも上回る付加価値・GDPを生み出しているのです。
これは、人口が日本より少なくとも、働く時間が日本より少なくとも、「濃い」労働をしていて、高い給料を得ているからだと考えられますね。
逆に言うと、日本人は、長い時間働いていても、その労働が「薄い」ということなのです。
低い給料よりも高い給料の方が幸福に近づきます。 お金じゃないよ、という側面はあるにしろ、お金があることで便利になったり、嫌なことをしなくても済むからです。
加えて、長時間労働は、幸福を遠ざけます。 それは、一つに、他の活動の可能性を低めるからです。一つに、健康を失われる可能性が高くなるからです。
要するに、生産性の低さは、幸福度を、結果として下げる方向に働くのです。
私達は、小さなことでよいから、生産性を高める方向に動かねばなりません。これは、ぜひ、心しておいてほしいことです。