教師の所信表明その2 前半

昨日は、武田晃治氏の所信表明を紹介しました。 そうなると、自分の所信表明を紹介しなければなりませんね。
以下、東日本大震災の年に担任した6年生に向けての所信表明を記した学級通信の文(前半)です。
 私は、子ども達と出会った始業式、「先生とみんなで楽しい学校にしてきましょう」と挨拶しました。子ども達もうなずいていました。 そう、シンプルで、しかし、奥深いのが「楽しい」という言葉です。いろいろな考え方、捉え方がありえます・  ただ、子どもにとって、学校は楽しいところであってほしいという思いは、保護者の方々も、私ども教師も同じで重要な内容です。  ですから、私がいつも考えている「楽しい学校」の捉え方を、子ども達に示しました。それを、保護者の皆さんにも示しておきます。 (ここずっと、この考えはぶれていません。シンプルなので、いつも同じです)
 「昨日、先生は楽しい学校にしようって挨拶したね。みんなも同じ意見だね。でも、楽しい学校って、どんな学校ですか」  子ども達はいろいろなことを考えます。今回は、全員に「・・な学校」という文を黒板に書いてもらいました。 ・友達となかよくできる学校(Hさん) ・友達いっぱいの学校(Wさん) ・あいさついっぱいの学校(Tさん君) ・中休みをみんなで遊ぶ学校(Yさん)などなどなど  中でも私が気に入ったのが、 「いつも通り、授業が受けられ、友達と話せて、生活ができる学校」というKさんの学校観です。  これって、被災した地方の小学生のことを思うと、「そうだ、そうだ」と思わずうなずいてしまう学校観でした。
 「先生は、みんなの言った意見にとっても賛成です。いろいろあってよいのだと思っています。でも、先生は次のように考えています。」
 楽しい学校とは、 ?安心できる学校 です。  ぴんとこないだろうから、「安心できない状態」を考えましょう。  それはね、戦争をしている状態です。イラクとかパレスチナとか、世界の数多くの地域で戦争が続いてます。そこでは、いつ攻撃されるか、いつテロが起こるかわからず命の危険をおかして、たくさんの子ども達が勉強しています。リビアでは、建物の真ん中に爆弾が命中して、穴があいている始末。これでは、安心できっこないです。  日本は、そうではないですが・・・。  では、日本において、「安心できない」状態とはどんな状態だと思いますか。 (すると、ぱっと手が上がって、「いじめ」「いじわる」という意見が出されました。)  そうです。「いじめ」「いじわる」があると安心できないね。  いじめとか、いじわるとかがない学校が安心できるんだ。  渡辺先生は、そういう「いじめ」「いじわる」を許しませんよ。  子ども達は、しんとしておりました。 (後半は明日のメルマガで)