アンダーマイニング現象に気をつけよう

昨日、外発的動機づけが内発的動機づけを阻害していくことについて述べました。 これは、専門用語?で言うと、
「アンダーマイニング効果」
というものです。
アンダーマイニング効果とは、内発的動機づけがあって、自発的に、ただただ達成したい、ただただ楽しいからやっていたことが、報酬を受けることで「報酬を受けること」が目的になって、内発的動機づけがなくなってしまうことです。
これは、子育てや仕事をやってもらう際に、気をつけなくてはならないことだと思います。
例えば、お手伝い。 子供がお手伝いをやったときに、それについて興味があって楽しくてやっていたのに、ご褒美としてお小遣いを上げてしまうと、お小遣いをもらえることに動機づけがシフトしていまいます。
これは、「きれいになって気持ちいいね」とか、「上手なやり方だね」とか、内発的動機づけに沿う声かけがよいのだと思うのです。
例えば、勉強。 熱中・集中して勉強してたなら、褒めることよりも見守って、「面白いねえ」とか、「夢中になってたねえ。いいねえ。」とか、これまた内発的動機づけに沿う声かけをメインにするのがよいと思うのです。 勉強をしたことを褒めること、ご褒美をあげることも必要ですが、それよりも、その行為を楽しんだこと自体を指摘していくことの方が、内発的動機づけが強化されると思います。
学校で行われる「報酬」は、様々なことがありますが、その「報酬」によって、内発的動機づけが損なわれることのないように、気をつけてほしいです。