全国学力テストの基本立式問題

4月18日、六年生に対して全国学力学習状況調査が行われました。 その算数の問題で、基本と言っちゃ基本なんですが、間違えやすい文章題における立式の問題が出されていました。
それは、こんな問題です。
ゆうまさんたちは、折り紙で遊んでいます。 ? ゆうまさんは、折り紙を 72 枚持っています。 ゆうまさんが持っている折り紙は、こはるさんが持っている折り紙より28 枚少ないです。 こはるさんが持っている折り紙の枚数を求める式を、下の ア から エまでの中から 1 つ選んで、その記号を書きましょう。
ア 72 + 28 イ 72 − 28 ウ 72 × 28 エ 72 ÷ 28
これは、計算からすれば、2年生くらいの問題ですね。 でも、この文章を読んで、問題場面を思い描いて、イメージとして図などで考えることは、けっこう難しいのだと思います。
答えは、もちろん、ア 72 + 28です。
もう一つ、問題があります。
? たくみさんは、はじめに折り紙を何枚か持っていました。 ゆうまさんから 38 枚もらって、全部で 62 枚になりました。 このことを、たくみさんがはじめに持っていた折り紙の枚数を□枚として式に表します。 下の ア から エ までの中から、正しい式を 1 つ選んで、その記号を書きましょう。
ア 62 + 38 = □ イ □ + 38 = 62 ウ □ − 62 = 38 エ □ − 38 = 62
これも、先の問題と同様、簡単な問題です。 ですが、これは、問題場面通りに、時系列に沿って立式するわけです。これも、基本と言えますが、それが難しいのですね。
答えは、もちろん イ □ + 38 = 62です。
私にとっては、これらの問題は、少し意外なものでした。 確かに、問題場面を思い描いて立式するのは基本中の基本で、とても大切なことですが、そうとは言っても、6年生には、簡単すぎないかと思うのです。
判断をするために、今後発表されるであろう正答率を待とうと思います。
皆さんは、いかが考えますか。