自分の藪に張り付いていろ

「自分の藪に張り付いていろ」という格言をご存知でしょうか。
この格言というか、エピソードを、百田尚樹氏が、「鋼のメンタル」というエッセイで紹介しています。

それは、庄野潤三氏の小説「静物」に出てくる言葉なのだと、百田氏は言っています。
このように百田氏は書いています。

「子どもたちが山にイチゴを取りに行きます。
ある子が藪の中に入ってイチゴを探していると、遠くから「イチゴを見つけた!」という声が聞こえます。するとその子は「あ、あっちの藪にあったのか」と、慌てて声のした藪に向かいます。 ところが、その藪は既にイチゴが取られた後で、ひとつも残っていません。
すると、また別の藪から「見つけた!」という声が聞こえ、今度はその藪に走ります。
でも、そこでも既にイチゴは取られた後です。結局、声がした方に向かってばかりいた子は、とうとうほんの少ししかイチゴを取ることができなかったという話です。 要するに、イチゴが欲しければ、他人の声に惑わされずに、「自分の藪に張り付いて探し続けろ」ということです。」… 続きを読む

「探究オリンピック」の問題

「探究オリンピック」なるものの予選が、11/4.5に開催されます。
対象は、小学校3〜6年生です。
ユニークなのは、問題解決能力を育成する問題を提示していることです。

ウェブページには、このような説明があります。
https://em-tr271.com/L90494/b300/118821

「探究オリンピックとは?」
今、教育は大きく変わりつつあります。(中略)2017年より私たちは、小学生のうちから探究心が芽生えるような課題解決力の育成、学際的な能力を育成するために、新しいスタイルの本コンテストを開催しております。

具体的な「過去問」を見ると、そのユニークさがわかると思います。

「この高速道路は、東京にむかって、ずっと3列で進んでいる車が、10kmにわたって渋滞しています。
この東京にむかっている渋滞の中に、車はおよそ何台いるでしょうか。… 続きを読む

かつての幸せな時代へのこだわり

昨日、やましたひでこ氏による、ガラクタをため込んでしまって片付けられないタイプのうち、私はどちらかと言うと「過去執着型」ではないかと述べました。

現実逃避型
過去執着型
未来不安型

とあって、そのうちの「過去執着型」です。

このタイプは、過去の思い出を大切にするのです。
過去の思い出といっても、自分ががんばったり、充実していたり、楽しんでいたりした過去の思い出です。

私の教員における思い出は数多くあって、自分で言うのもなんですが、力を尽くしていて充実していました。
ですから、実践資料や写真、そのときの記録等が、ほんとたくさんあるのです。
加えて、そのときに役立てた書籍が、これまた大量にあります。… 続きを読む