今年の「青春の歌」河野裕子短歌賞

2昨日紹介した河野裕子短歌賞には、「家族の歌・愛の歌部門」と「自由題部門」だけでなく、「青春の歌部門」があります。
それは、中学生、高校生の短歌を募集しているのです。

そして、今年の「河野裕子賞 青春の歌部門」は、次の歌でした。

春がもう近くにあるねストローを猫のしっぽの形に曲げる
       (茨城県下館第一高等学校 大幡 浅黄)

この歌を選者の池田理代子氏は、このように評しています。

「向き合っている二人なのだろうか、猫のしっぽのような形にストローをもてあそぶ姿に、相手、または自分の心の在りようが伺える。」… 続きを読む

今年の「家族の歌・愛の歌」河野裕子賞

今年も、2010年に亡くなった女性歌人、河野裕子さんを顕彰する河野裕子短歌賞(産経新聞社主催、京都女子大学共催)の入賞作品が10/20に発表されました。 この短歌賞が特徴的なのは、「家族を歌う」ことです。
そんなに短歌に詳しくない私のような者が読んでも、心にぐっときます。
子供たちに紹介してもらってもよい短歌です。

まず、河野裕子賞 家族の歌・愛の歌部門です。

暑さなど覚えていない八月のようやく君に会えた日のこと
        (神奈川県横浜市鶴見区 杉山 太郎)… 続きを読む

「イメージ同定」とはどのようなものか

RST(リーディングスキルテスト)を受けてみて、自分がもう少し頑張らなくちゃいけないところが「イメージ同定」という理解力とわかりましたので、そもそも「イメージ同定」とはどんなものか、調べてみました。

夏のRST(リーディングスキルテスト)の後、発行された新井紀子氏の新刊本「AIに負けない子どもを育てる」をまだ読んでいなくて、「積ん読」状態でした。 パラパラめくると、中に「イメージ同定」の簡易なテストがありました。

「イメージ同定」のテストというのは、例えばこんな問題です。

次の文を読み、世界の人口組成を表すとして適当なものをすべてて選びなさい。
「世界の人口は、アジアに6割が集中しており、アフリカと南アメリカを加えた3地域では、8割にも及ぶ。」

そして、アジアとアフリカ・南アメリカとその他を組み合わせた帯グラフが四つ並んでいて、そのどれか正しいものを選ぶのです。

このグラフは、アジアで6割を占めていて、アフリカ・南アメリカで2割を占めているグラフになりますね。

私は、「イメージ同定」とは、文章とイメージ(図・グラフ・イラスト等)が同じ事柄を意味しているのかわかる理解力のことだと考えました。

AIは、文章における「キーワード」を頼りに答えを見つけます。しかし、イメージにはキーワードはありません。… 続きを読む