チェックアウトの際、布団はたたまないで

旅館やホテルで、チェックアウトする時や、朝食に行く時など、自分が寝た布団をたたんで部屋を出ていきませんか。
しかし、「布団をたたむのはやめてほしい」ということが、ウェブに書かれていて、びっくりしました。

私は、さりげないマナーというか、親切心というか、旅館やボテルでは、自分が寝た布団をたたんで、部屋を出るようにしてきました。 ビジネス書に、それが「一流?のマナー」だなんて書かれていたと思います。
もっとも、そんなに整然とたたんでいるのではなく、ざっとたたんでいるのですが。

しかし、旅館やホテルの従業員の方は、「布団をたたむのはやめてほしい」と言うのです。
理由は、「忘れ物のチェックをする」からなのです。

旅館やホテルの従業員の方々は、お客さんが部屋を出た後、忘れ物がないかどうかチェックしています。
そのチェックの際、布団がたたんであると、かえって広げる手間がかかるというのです。

たたんでしまうと、もう一回布団を広げて、確かめなくてはなりませんですから、たたまず広げたままが一番チェックしやすいのです。… 続きを読む

涙の転校、涙の卒業式のトリガーは、一人の涙

涙は伝染します。ミラーニューロンの作用です。
ですから、誰かが転校したり、卒業式だったり、子供に涙させたいと考えた時は、まず1人涙を流させるのです。
そうすれば、その一人の涙は次々と伝染して、教室全体に広がります。

ミラーニューロンとは、共感細胞と名付けられています。
この細胞は、自分とは別なもの行動を観察しているだけで、 自分もその行動を鏡のように追体験しようとします。
だから、ミラー(鏡)ニューロンなのです。

目の前でおいしいもの食べられたりするとヨダレが出たり、目の前の人が涙を流しているともらい泣きしてしまうのは、ミラーニューロンの作用です。

ですから、誰か1人涙を流すと、その涙を流す姿を見て共感し、他の人も次々と涙を流すのです。
涙の転校、涙の卒業式のトリガーは、一人の涙なんです。… 続きを読む

「涙のハードルを下げる」

クラスに転校する子が出たとき、卒業生を送り出すとき、そんな「別れ」に際して、皆さんはどのような手だてを講じていますか。
私は、必ず「涙のハードルを下げる」手だてをとってきました。

私は、転校や卒業といった別れの際には、子供たちにできるかぎり「別れの感情」を味わわせたいと考えていました。

向山洋一氏が、こう言っています。

別れがあるから人の世は美しく
出逢いがあるから人の世はすばらしい

この言葉は、次のようにも解釈できるのです。

美しい別れがあるから
すばらしい出逢いがある

美しく別れることで、すばらしく出逢うことができるのです。… 続きを読む