「読書嫌いにする方法」2「シールを貼って読書の量を示す方法」

「シールを貼って読書の量を示す方法」
このようなシールを貼って読んだ本の数をグラフにして、教室に掲示する方法の問題点は何なのでしょうか。

大森修氏は、「子供が読んだ本の冊数だけを明示しているのが問題」だと言います。

シールを貼ることによって、たくさん読んでいる子とそんなに読んでいない子の差が目立ちます。
当初は、そんな読んでいない子も、やる気になって本を読む気になるでしょうが、しばらくすると本を読まなくなります。
それは、差がますます開いて際立ってくるからです。

本をそんなに読んでいない子は、本を読むのが遅いです。一生懸命読んでも、そんなに本は読めず、シールは少しずつしか増えません。 その間に、本好きな子はたくさん本を読んでシールをたくさんもらいます。

大森修氏が、先輩教師から聞いた話として、図書室の本が軒並み落とされた事件を紹介しています。
犯人の子供を問いただすと、このように言ったのです。… 続きを読む

「読書ぎらいにする方法」1

お母さん達から、「読書好きの子にどうしたら育つんでしょうか」と聞かれて、どう答えようか思案しています。
ですから、しばらく読書について考えたことを、発信していきます。

大森修氏が「読書ぎらいにする方法」ということを書いています。
これは、読書好きにさせるように見えて、実は読書嫌いにさせているという反面教師の方法です。

それは、

「シールを貼って読書の量を示す方法」

です。
この方法は、向山洋一氏によって手ひどく批判されたことによって、激減したと思います。

向山洋一氏は、このように言っています。

「さて、逆に、子供が何かをやってくるとシールなどを与えている教師がいる。例えば、課題ができた人間に、一枚のキレイなシールを与え、結果として全員に与える。シールをもらったことが、やったことも確認になっているという方法ならあり得よう。 … 続きを読む

「誰がいないか」ゲームが楽しそう

「あなたもすごい先生になれる17のスゴ技 」(西脇みえこ著)には、子供に人気のゲームが数多く紹介されています。
その中の「誰がいないか」ゲームは、私がやったことがなくて、知っていたらきっとやっていただろうと思うゲームです。

西脇みえこ氏はこのように書いています。

「また、「誰がいないか」は、なぜか子どもたちに大人気のゲームでした。
これは、オニが廊下に出ている間に、隠れる人を1人決め、それ以外の人は、席を移動し、誰がいなくなっているかを当てるゲームです。 ルールはすごく単純なのですが、子どもたちは、服を交換したり、頭からフードをかぶったり、うつ伏せになって顔を隠したり、オニの推理を邪魔します。 オニも隠れる役もどちらもやりたがる子が多く、リクエストも多かったゲームです。」

これだけだと、隠れる人がどこに隠れるのかよく分かりません。
きっと、先生の机の裏側とか、掃除ロッカーの中とかに身を潜めているのだと思います。… 続きを読む