「列挙」の作文技術

昨日、「言葉というものが、うまく出てこない」「絵で描いたほうがすんなりそれを表現できる」「natural-born」の人について話題にしました。

しかし、そのような、いわゆる言語が苦手な子にも、文章を書く技術を教える必要があります。まさしく、それが教師の仕事です。

ここで大切なのは、「自然に」「無理なく」書けるということです。
そのためには、書く技術の中でも、選りすぐりの技術が必要です。

私が思うに、その一つの技術は、「列挙」の技術です。
これなら、石居さんのような「言葉というものが、うまく出てこない」子でも、書きやすくなります。

この「列挙」の技術。社会人にとっても重要な技術です。
それほど基本的な作文技術なのです。

では、この「列挙」の作文技術とは、どういう技術かというと、次のような「型」を身につけることです。

第1に〜… 続きを読む

「言葉というものが、うまく出てこない」「natural-born」

「鴨川ホルモー」の作者、万城目学氏の「ザ・万字固め」というエッセイ集を読んでいたら、「natural-born」について書かれた文章がありました。 「natural-born」とは、「生得の」「生まれながらの」という意味です。

その文章の話題は、万城目学氏の作品の表紙を数多く担当している、画家の石居麻耶さんの「natural-born」です。

万城目学氏は、
「いつから自分が人とちがって、絵がうまいことに気づいたのか。やっぱり、幼稚園や小学校の図画の時間に、まわりとの出来がちがうことで、自分の才能を知ったのか」 というようなことを、石居さんに訊ねてみたそうです。

すると、 意外な言葉が返ってきたのです。

「言葉というものが、うまく出てこなかったから。
言葉で自分の思うこと、感じたことを説明することが小さい頃から苦手で、絵で描いたほうがすんなりそれを表現できたから、気がついたら絵ばかり描いていた」… 続きを読む

「正」以外の数え方

学習指導要領の第3学年の内容には「資料を表やグラフで分かりやすく表したり,それらをよんだりすることができるようにする。」とあリます。 ここで、「正」の字を使った数え方を教えるのです。

この「正」の字を伝った数え方、まさしく「漢字文化圏」の数え方だと思います。
ただ、調べると、以前はどうも「正」の字を使っていなかったようなのです。

「正」の字を使った数え方が一般的になったのは明治時代以降で、江戸時代までは「玉」の字を使っていたそうです。

玉玉玉 15
玉玉玉玉玉 25

ですね。… 続きを読む