授業の名人と言われた教師に、故有田和正先生がいます。
その有田先生の有名な実践に、「お便りノート」があるのです。
実は、若い頃、その実物を見た時、「えっ、なにっ」とびっくりしたのでした。
「お便りノート」は、子ども自身が書く連絡帳日記とでもいうもので、どの子にもユニークな発想をさせる有田学級の「隠れた発想・思考トレーニング基地」です。
その「お便りノート」の実物、書かれている文章はどの子も長く、そして、ユニークなものでした。
しかし、私はそのことに「えっ、なにっ」とびっくりしたわけではありません。
私がびっくりしたのは、有田先生のコメントが一切なかったことでした。
ただそこにあったのは、
検有田
のハンコだけだったのです。… 続きを読む