まじめな子を数える

あるクラスの集団が乱れ、他学年とのトラブルや他の先生からの苦情が相次ぐようになってきます。
そうすると、クラスの何もかもがだめなように捉えがちになります。
100%ダメだ、です。
そして、元気なく沈んでいってしまいます。

このような状態の先生に、向山洋一氏は次のようなアドバイスをしています。

「A しばらく、ほかの子ども(まじめな子)に目を向けてみるとよいこと。」

Aの助言は、落ち込んでる気持ちを立ち直らせてくれた。
伝染病のように、いやな事件が広がりつつはあるが、思えば、クラス全員乱れているわけではない。男子にも、女子にも、真面目で優しい子はまだたくさんいてくれた。沈んでいる私の肩を、休み時間のたびに揉みに来てくれる子だって、たくさんいた。 気が付かなかったその子たちの顔が頭に浮かんだ。気をつけてみると、子どもたちの優しさに囲まれていた。… 続きを読む

トラブル・いやなことを待ち構える

毎日、これまで当たり前と思っていたことが壊れていきます。

授業中に列をまたいで、大きな声でしゃべる。
友だちの消しゴムを平気でとって、投げつける。
・・・

乱れたクラスとはこんなものだと思っていても、やはり、そのたびに心はショックを受けます。
そして、その心のショックはボディーブローのように効いてくるのです。

当たり前を変えたらよい。
そんなことを熊本の椿原正和先生に教えてもらいました。

これまでの当たり前は、「何もいやなことが起こらない」
これからの当たり前は、「いくつかいやなことが起こる」… 続きを読む

乱れた靴箱を整頓する

放課後、汚れた教室を掃除するのにはわけがあります。
翌朝、登校してきた子供たちに乱れた光景を見せたくないのです。
汚れた、乱れた光景からスタートする一日が、まともな一日になるわけがありません。

とすると、教室に行く前に、登校して真っ先に目にする場所があります。
そう、靴箱です。

ある発達障がいの子たちは、靴箱に靴をそっと置くということがなかなかできません。ドカッと投げ入れるのです。
すごい子は、靴をガシッとつかんで靴箱に押し込むので、靴の前後や上下が乱れたまま、靴箱におさまることになります。もう、無茶苦茶です。 朝、登校して、この状態から一日をスタートさせると考えるとぞっとします。

私は、放課後、教室から職員室の通り道にある靴箱に寄って、子どもの靴をそろえることを習慣にしていました。
それは、乱れたクラスのときも、そうでないときもです。… 続きを読む