荒れているクラスの共通点は、教室が汚いこと

実は、若いときから、放課後、誰もいない他のクラスの教室をのぞいていました。
職員室にもどるついでに、ちらっと中に入って、気になる先生の教室の掲示物や机の配置などをチェックしていたのです。
まあ、いい趣味ではないかもしれません。

私の気になる先生は、授業が上手な先生と荒れているクラスの先生でした。

荒れているクラスの共通点は、教室が汚いことです。

子供が帰った教室に、落し物がたくさん落ちています。
鉛筆、消しゴム、キャップ、定規など、そして、プリント、お便り、その他のごみ。

そして、机が曲がっています。「ひん曲がっている」とでも言いたいくらい曲がっています。
もちろん、黒板が汚れています。授業の板書がまともに消されていたことは一度もありません。

自分のクラスが乱れていた時、教室が他のクラスと比べて汚いことはありませんでした。… 続きを読む

「パワーポーズ」で本来の自分を取り戻す

自信が高まるしぐさ=「パワーポーズ」という考え方があります。
パワーポーズは体を広げる姿勢で、逆に小さく閉じる姿勢のことをローパワーポーズと言います。

パワーを表す姿勢や動きをすることで、感情、思考、行動、身体にパワーが満ち、普通の日常でも困難な局面でも、本来の自分で臨むことができる(さらには実力を発揮してうまくやり遂げられる)ようになるのです。 「パワーポーズが最高の自分を創る」 エイミー・カディ

乱れたクラスを立て直そうとして手を尽くし、それでもうまくいかないと、だんだん自分の力の無さを思い知り、自信を失ってきます。 自信を失って、気持ちが下がってくると、子ども達を見る視線が下がってきます。
視線が下がると、体も前屈みとなり、丸まってくるのです。これは、非常に弱々しいし、貧相です。
こんな姿の教師に魅力はないし、子供にあなどられてしまいます。

確かに、視線を上げてもあんまりよい光景は見えてきません。好ましくない光景ばかりです。… 続きを読む

少しくらい子供たちが乱れても気にせず、給食を食べる

乱れたクラスを担任し、立て直そうと必死になってもなかなか成果が出てきません。
一方、トラブル・事件は次から次へと起こります。
それでも、とりあえず落ち着いて給食を食べ始める子供たち。
ほっと一息、げんなりしながら、こちらも一口パンを口に入れます。
「あれっ、味がしないよ。」

4月、生活・授業のルールがなかなか入らず、5月、運動会でさらに学級がガチャガチャしていた頃のことです。
ひどいなと思われる状態が続くと、給食に味がなくなります。

でも、だいじょうぶです。そんな状態はしばらくしか続きません。
以前、同じように味がしなくなったことがありました。なんだかひどく悩んでいたことがあって味がしなくなったのです。
しかし、しばらくしたら元にもどって味を感じるようになりました。… 続きを読む