全国学力テストの算数問題が、社会科のよう

平成31年度の全国学力テスト、国語に続いて算数もやってみました。
非常に「しつこい」問題で、少しばかりうんざりしたというのが、嘘偽りのない感想です。
その算数の問題の中に、これは算数のテストじゃなくて社会のテストだよなあと思う問題がありました。

グラフの読み取り問題です。添付したものになります。

問題は、2010年から2016年までの1人あたりの水の使用量についてわかることを問うています。

市の人口は増えているのに、水の使用量は変わっていません。
これ、何も方策が取られなければ、市の人口が増えているなら水の使用量も増えるはずです。
それが増えていないのですから、何か節水の努力・工夫があって、一人あたりの水の使用量が減ったと考えます。

思うに、これって算数ではなくて、社会のグラフの読みとりです。
社会では、ここから、節水の努力・工夫を探っていくわけで。… 続きを読む

他人の芸を見て、あいつは下手だなと思ったら、そいつは自分と同じぐらい

向山洋一氏が、授業の腕前に関して、落語家の古今亭志ん生の言葉を引用して、その勘違いを戒めています。

「他人の芸を見て、あいつは下手だなと思ったら、そいつは自分と同じぐらい。同じぐらいだなと思ったらかなり上。うまいなあと感じたら、とてつもなく先に行っているもんだ。」  古今亭志ん生

この言葉を見た時、少しは自分が授業が上手になったなあと思える時期だったので、「うっ」と言葉を飲み込むショックを感じました。

「あいつは下手だなあと思ったら、そいつは自分と同じくらい」というのは、自分もそいつと同じくらいへたなところがあるということです。

「自分と同じくらいだなと思ったらかなり上」というのは、人は自分を高めに、他人を低めに見積もるもので、本当は自分は下手なのです。

そして、
「うまいなあと感じたら、とてつもなく先に行っているもんだ」は、「うまい」と思わせるうまさは、並大抵のものじゃなくて、ずいぶん上手なのです。

「岡目八目」とは、囲碁の世界だけでなく、授業の腕においても成り立つのでした。
自分は授業が上手だなんて、自惚れてはいけません。… 続きを読む

またもや、・対象 ・対照 ・対称

2019/08/14

今回の国語の学習状況調査の漢字問題に、同音異義語の問題がありました。
同音異義語の「常套」問題と言える問題でした。

そこで、地いきの人三十人を調査の「たいしょう」として、公衆電話は必要かどうかを聞いたところ、ほとんどの人が必要だと回答しました。

これは、「公衆電話」の問題に付け加えた形式で出されたものなのです。

さて、
この「たいしょう」は、「対象」ですね。
  
「たいしょう」
・対象
・対照… 続きを読む