戸籍の氏名の読みがな 3つの案

法制審議会の中間試案では、戸籍の氏名の読みがなを、どの程度まで自由に認めるかについて、試案を提示しています。

法制審議会の中間試案
https://em-tr271.com/L90494/b300/117151

3つの案があります。

1つ目は、戸籍法には規定を設けず、権利の乱用や公序良俗に反するケースを除いて認めるというものです。
これが、一番広く適応できる、ゆるいものです。

2つ目は、音読みや訓読みができたり、慣用で読めたりするか、あるいは、漢字の意味との関連があれば認める案です。
一番狭く厳しく認めるものですね。

3つ目は、音読みや訓読みができたり、慣用で読めたりするか。
あるいは、それができなくても、正当な理由があれば認めるというものです。… 続きを読む

法制審議会の中間試案がまとまった

昨日、森鴎外の子供の名前を話題にしたのは、戸籍法の改正に際して、法制審議会が中間試案をまとめ、それには、戸籍の氏名の読みがなをどの程度まで自由に認めるかが検討されていたからです。

法制審議会の中間試案
https://em-tr271.com/L90494/b300/117141

ご存知のように、現在の戸籍の氏名には読みがなはなく、漢字しか記載されていません。
これって、データベース化する際に不便でしょうがないです。これからのIT社会に対応できません。

この不便さを実感している人の中に、教師がいます。

「裕子」さん。この名前はけっこう「クラシカル?」な名前です。
でも、これでは、「ゆうこ」さんなのか、「ひろこ」さんなのか、聞かなくてはわかりません。

おまけに、最近は「キラキラネーム」が登場して、その漢字を見ただけではなんと読むのかわからないのが実情です。
ほんと苦労しました。… 続きを読む

森鴎外の息子・娘の名前が注目されている

「舞姫」や「山椒大夫」といったら、かなりの人が教科書で学んだことがあると思います。
その作者は、言わずとしれた明治の文豪である森鴎外です。

その森鴎外、本名は林太郎です。

その森鴎外のことが、最近「キラキラネーム」が話題になって注目されているのです。
それは、鴎外がその息子・娘に「キラキラネーム?」をつけていたからです。

森鴎外は、ご存知でしょうが、独身のとき、ドイツに留学しています。
その時、自分の名前の「林太郎」という名前を、非常に不便に感じたというのです。

そこで、息子や娘には、ぜひ外国の人にも呼びやすい名前にしようと考えました。

その息子、娘の名前は、以下の通り。

「於菟」オットー… 続きを読む