昨日のメルマガで、トイレットペーパーの買い占め騒ぎについて、「多元的無知」という考え方を紹介しました。
もう少し、この「多元的無知」について、考えてみたいです。
「多元的無知」について調べていると、わかりやすい例として、たびたび出てくるのは「裸の王様」のお話です。
「裸の王様」の物語はご存じですね。
本当は、王様の服は誰にも見えていません。
しかし、「見えない」というと自分が「バカ」と思われることになリます。それに、他の人たちは、すばらしい服だと言っているので、自分も同じように言っておくのです。
そうすると、みんな王様の服が見えているように振る舞い、王様の服を褒め、だれも「王様は裸」とは言えない状態になってしまいます。
これが、「多元的無知」な状態です。
社会心理学では、多元的無知をこう定義しています。
「集団の多くの成員が、自らは集団規範を受け入れていないにもかかわらず、他の成員のほとんどがその規範を受け入れていると信じている状態」… 続きを読む