「たくさんことを話していないか」「長く話していないか」

12/23に、ADHDのようにワーキングメモリーが小さい、例えば1つしかない子に指示を出すときは、

「指示を一つずつ出す」

ことが鉄則だということを話しました。

このことは、逆に考えると、

ADHDの子が集中していないときは、教師が、

「たくさんことを話していないか」

反省した方がよいということです。

話題があれこれ変わり、いくつにもなったら、もうおわかりでしょうが、ADHDの子は最初に話したことなどスッカリ忘れてしまっています。 ですから、

「一つずつ話す」(指示を一つずつ出す)… 続きを読む

「・・君」 と「音声」で注意しない

低刺激・環境調整を心がけても、授業中、ADHDの子の心がどこかに行ってしまうことがあります。
「おーい、帰ってこいよ。」と注意を促すとき、どんなことに気をつけたらよいのでしょう。

私も、かつて、

「・・君」

と「音声」で注意を促していました。

「・・君、こっち、こっち」

と言うこともありました。

正直、いらついたときは、

「・・君、また、ぼーっとしてる」

と、嫌味を付け加えてしまったこともあります。… 続きを読む

ADHDの子の席は一番前

ADHDの子を学習に集中させるためには、教室前面をスッキリさせるなどの「教室の環境を調整」とともに、その子の席をどこにするかがかなり重要となります。

かつて、かなり衝動性が高いADHDの子を担任したとき、始業式のときから3日ほど出席番号順の席にしていて、トラブルが頻発したことがありました。 それは、ADHDの子が前の子の背中を突ついたり、髪の毛を引っ張ったりすることから起こったトラブルだったのです。

すぐに、席替えを行い、そのADHDの子を一番前の席にしました。
すると、トラブルはピタッと起こらなくなったのです。

その子は黒板を見るよりも、前の席の子に見てしまい、気を取られてしまっていたのです。

自分の視界に入るものが気になって、学習に集中できなくなることはADHDの子にはありがちです。
ですから、視界に入るものを学習に関連するものに限定してあげるのです。

「ADHDの子の席は一番前」

これは、鉄則です。… 続きを読む