「〜さんと同じで、〜です。」の価値

あるコーチングの6ヶ月に渡る連続セミナーにオンラインで参加していたら、受講者の一人の方が小学校時代に感じていたことを話してくれました。 それは、意見を発表する際に、

「〜さんと同じで、〜です。」

という枕言葉をつけて言うことへの嫌悪感でした。

その受講者は、「自分の意見なんだから、他の人がどういう立場にあるかを言う必要はない。自分だけでないと言うことで、予防線を張っているようでいやだった」と過去の思いを吐露したのです。

ですが、その枕言葉付きの意見表明への嫌悪感が、その連続セミナーに参加してなくなったと言います。

それは、その連続セミナーにおいて、自分も意見表明に慎重になり(実際、かなり重苦しいテーマのセミナーでした。)他の人の意見表明をじっくりと聞いた上で、それを使って、予防線?での発言を積み重ねたからです。

その受講者は、他の人の考えによりかからない意見の表明ができるようになるためには、そのようなゆるやかなステップが必要だと、体感したと言います。

教室には、意見表明においても、様々なレベルの子が混在しています。
ですから、一律に「自分だけの意見を堂々と述べる」ことを目標としてはいけないと思います。… 続きを読む

電話リレーサービスが始まった

「電話リレーサービス」ってご存知でしょうか。
あまり耳慣れないサービス名ですが、この2021年7月1日から始まったサービスです。

「電話リレーサービス」とは、聴覚障害の方や発話に困難のある方が、健常者と
会話する際に、通訳オペレータが手話・文字と音声を通訳することにより電話で双方向につなぐサービスです。

なんだか分かりにくい説明ですが、電話では相手が見えないので、聴覚に障害のある方は基本的に使えません。
ですから、普段は、メールや FAX などを使ってコミュニケーションを取っているのですが、緊急の場合には、そのようなコミュニケーションでは間に合いません。

具体的には、急に熱が出た場合など救急外来を予約する場合など、電話が使えないので、非常に困難です。
それを、この「電話リレーサービス」を使って、まず通訳オペレータにネット回線などを使って、チャットや手話で伝え、それを通訳オペレータが救急外来に伝えるのです。… 続きを読む

「感服」と「敬服」の違い

レベルアップマガジンで、「感心しました」という言葉には「評価」が入っているので、目上の人に言うのはふさわしいくない、と書きました。 その際、他の言い方として、

「感服しました」
「敬服しました」

をあげたのですが、ふと、この「感服」と「敬服」の違いは何だろうと疑問をもったので、調べてみました。

どちらも、とても感動した際に言う言葉ですが、若干、使う対象が異なるのです。

まず、「感服」。
感服の「感」は感動したこと、そして、「服」は心の底から、本心で、という意味があります。

そして、感服は、事業や仕事の結果に対して深く感心している場合に使うことが多いのです。
ですから、目上の人に対して使うこともありますが、あくまで、本人の技術や仕事結果であって部下や後輩にも使うのです。… 続きを読む