コーチングは手探りでもやもやしている時に効きます。

コーチングは手探りでもやもやしている時に効きます。

教えるのが上手くなりたいという先生に対してコーチング(&ティーチング)をしています。
しかし、正直、それは手探りの状態から始まりました。
それは、「相手の現在の教える技能の状況が明確に把握できていなかったこと」が原因です。

しかし、実際には、手探りでも、何か手だてを提示しなくちゃいけません。
私は、コーチングをしながら、授業の原則をいくつか提示し、その中からその先生に選んでもらった原則が2つと、教える際に困っていることを1つ選んでもらいました。 そして、その3点について実践して、振り返りを通して、修正していく手だてを取りました。

やってみて、効果はありました。その先生も観点を絞って意識することで、できるようになってきた、手応えがあると実感していました。

しかし、どうもしっくりしません。

もしやと思って、そもそも、その教えることの原則について書かれた本は読んだことはあるか、と聞くと、読んだことはないということでした。 … 続きを読む

授業を早めに終わるときの決まりセリフ

昨日、「休み時間を絶対に奪わない」ことが、子供の不平不満が取り除き、ストレスが減少させ、巡り巡ってトラブルが減少していくという「クラスの防火活動」について話をしました。

ですが、授業時間を延ばさないことは非常に難しいことです。
これは、先生が「もったいない」と思うとできません。

例えば、「あと3分あるから、もう1問できるかな?時間がもったいないな」と思った途端に、3分という時間に収まらないで、延ばしてしまうのです。

こういうしくじりをけっこうやってきましたので、授業時間が少し残っていても、早めに諦めることにしていました。

こういう時の決まったセリフは、以下のような感じです。
「みんなが一生懸命がんばって、問題がどんどん進んだので、2分早いのですが、算数の勉強はおしまいで、休み時間です。」

このように言うと、子供達は「わーい」と跳びはねて喜び、一目散に運動場に飛び出して行きます。

このセリフのキモは、「みんなががんばって」というところです。
「みんなが一生懸命勉強したから、授業時間が短くなった」という因果関係を、こじつけ?で伝えているわけです。… 続きを読む

当たり前と思っている、その指導。本当に大丈夫?ンラインセミナー「絶対にや ってはいけない発達障害の子への対応」

教師の学びと成長サポート
渡辺喜男です。

発達障害の子は基本的に現状維持を好みます。変化が苦手なのです。
現状維持が崩れると、不安で恐怖にかられます。精神的に不安定になるのです。
ひどい時はパニックになります。

例えば、皆さんが、勤務先を異動してその学校に行って慣れるまで、どのくらいかかるでしょうか。
おそらく1ヶ月や2ヶ月、下手をすると1年かかるかもしれません。
それを、3日毎に変えると言われたら、「それは無理だ。やめてくれ」と言うと思います。

そんなことが、発達障害の子に起こっているのです。
いつものスケジュールのままやっていたい。… 続きを読む