仏像における「印相」と手のひらの非言語的メーセージ

たまたま仏像の本を読んでいると、仏像の手のひらの形である「印相」のことが書かれていました。
それが、私たちが教室で使っている手のひらの非言語的メッセージと近かったり、逆の意味だったりで興味深かったです。

谷和樹氏は、発言を促すような「どうぞ」という意味で、手のひらを上に向けて、その子を指し示すと書いています。私も同様にやっていました。 これは指差すのではなくて、手のひらを見せるのです。

仏像における「印相」にも同様なものがあって、それは「与願印」と言われています。
「与願印」とは、「願いを叶えます」というメッセージです。
まさしく、教室でやっているのは、「あなたが発表したいという願いを叶えます」というメッセージですね。

一方、谷和樹氏は、授業中、手のひらを不規則発言を続ける子に向けて出すと言います。これは、「制止」のポーズになります。手のひらの「ストップ」です。 私も、結構使っていました。「ちょっと待って」と声をかける代わりに、手のひらをその子に出していました。

ところが、この手のひらを相手に見せる印相は「制止」ではないのです。… 続きを読む

「当たり前の罠にはまらない」が刺さりました

6月16日に始まった「教師の基礎基本技術」連続講座は、7回目を終えて、夏休みで一度中断に入りました。

毎週、前の週の講座で学んだことを教室でやってみてどうだったか、報告してもらっています。
ある時、一人の受講者が「当たり前の罠にはまらない」が刺さりましたとコメントしてきました。
そのことを知ってから、教室で当たり前だと思われたこともたくさん褒めてよかったという感想を言っていたのです。

学んだことを実際にやってみて、それをまたフィードバックして、次にまたやってみる。
そんなコーチング的なフォローアップの手法が生かされていて、良かったと思いました。

さて、その「当たり前の罠」は、大須賀優子氏が繰り返していた言葉です。

「当たり前は当たり前だから、できないと叱られる。」
「当たり前は当たり前だから、誰も教えてくれない。」
「当たり前は当たり前だから、できてもほめてくれない。」… 続きを読む

「第3回びっくりぽんプレゼンテーション」のビデオを頒布いたします

教師の学びと成長サポート
渡辺喜男です。

大好評だった「第3回びっくりぽんプレゼンテーション」のビデオを頒布いたします。
ここでは、参加者のアンケートで反響が大きかったお二人の発表のみ、紹介いたします。

ビデオ購入サイト
ttps://bit.ly/2YUwmPZ

まず、白杉先生の発表です。
白杉先生は、前回のビデオプレゼンテーションにおいて、外国人の子に日本語を教えるのに「江副文法」を使うことで、無理なく教えることができるという実践を紹介してくれました。 今回は、外国語を習得するときの新しい理論による実践の紹介でした。
ざっくり言うと、これまでの英語教育でやっていたような文法中心の論理だった教え方と、小学校で行われている会話中心の教え方と、どちらも、それだけやっていては「いつまでたっても話せない」「いつまでたっても正しい英語を使えない」という結果しか出ないので、その両方をあわせもったやり方として、「タスクベースの英語指導」の考えをもとに白杉先生は教えてみたのです。 … 続きを読む