たまたま仏像の本を読んでいると、仏像の手のひらの形である「印相」のことが書かれていました。
それが、私たちが教室で使っている手のひらの非言語的メッセージと近かったり、逆の意味だったりで興味深かったです。
谷和樹氏は、発言を促すような「どうぞ」という意味で、手のひらを上に向けて、その子を指し示すと書いています。私も同様にやっていました。 これは指差すのではなくて、手のひらを見せるのです。
仏像における「印相」にも同様なものがあって、それは「与願印」と言われています。
「与願印」とは、「願いを叶えます」というメッセージです。
まさしく、教室でやっているのは、「あなたが発表したいという願いを叶えます」というメッセージですね。
一方、谷和樹氏は、授業中、手のひらを不規則発言を続ける子に向けて出すと言います。これは、「制止」のポーズになります。手のひらの「ストップ」です。 私も、結構使っていました。「ちょっと待って」と声をかける代わりに、手のひらをその子に出していました。
ところが、この手のひらを相手に見せる印相は「制止」ではないのです。… 続きを読む