赤ペン指導は、褒めることだけ

よく作文や、廊下に掲示する「観察記録」や「感想文」に、熱心に赤ペンでコメントを入れている先生がいます。
その先生の教室の廊下には、赤ペンの入った子供の作品が、ずらっと並んでいるものです。
そんな光景を見たことがありませんか。

立ち止まって、そのコメントをよく見ると、良いところを褒めているところもありますが、丁寧に、句読点の間違いを直したり、こうしたら良いというアドバイスを書いているところもたくさんあることに気がつきます。

こういうのを見ると、どれだけ時間をかけてたのだろうとその手間暇に感心しつつ、でも子供はこのコメントを読んでも変わらないだろうなと思うのです。

向山洋一氏は、この赤ペン指導について、こんなことを言っています。

「ほめてれば、子どもは読みます。ほめてる とこだけを読むんです。赤ペンというのはそ のために入れるんです。教えるのは、授業で教えるんです。赤ペンの性質じゃない。」

そうです。… 続きを読む

必要以上に攻撃的になりにくくなる言葉「たしかに」

かつて6年生の国語の学習で「討論会をしよう」という単元があって、ディベートを盛んにやっていました。
ディベートでは、あるテーマについて、肯定側と否定側の2グループに分かれて、どちらが説得力があるかを競います。
言ってみれば、ディベートとは説得力の優劣を争う競技なのです。

このディベートの学習、子供たちは好きでした。チームとして力を合わせて相手の意見を論破するのが楽しかったのです。

ところが、ディベートの授業を見た先生たちの評判はあまり良くありませんでした。
「あまりに、攻撃的だ」というのです。

攻撃的。
確かに、そうです。むりもありません。
ディベートは、相手を理解する話し合いでなく、相手を論破する競技なのですから。

先生たちにとって、話し合いというと「交渉」ではなく「協調」のイメージなのでした。… 続きを読む

楽しそうな「外来語ゲーム」

学習ゲームは、学習のまとめや学習の発展として扱うと、とっても効果的だし、子供達も喜んでやります。
平眞由美氏が、サークル冊子に「外来語ゲーム」なるものを書いていました。
「楽しそう」と思ったので、紹介します。

平先生はこのように書いています。

「外来語ゲーム」
外来語を外来語を使わずに説明して、 何の事かあてさせる。例えば「ガラス」 だったら「透明の板」、「テレビ」だった ら「動く絵の映る箱」などと説明して当 てる。お題は子供から募っておくと良い。 … 続きを読む