トラブルメーカーの子を担任した時、その子の保護者には、小さなケンカやトラブルのことは連絡していませんでした。
それまでの学年で、担任の先生からうんざりするほど苦情や要求を受けていたと思ったからです。
そんな苦情や要求を言うよりも、その子を少しでも成長させ、その成長の事実を保護者に報告したいと考えていました。
しかし、友達とケンカになり、友達を殴ったり、つきとばしたりして、けがをさせてしまったら話は別です。
こうなると、もう学校の中でおさめておくことはできません。
相手がけがをしたら、すぐに電話連絡をしなければいけません。
しかし、なかなか「けがをさせた」とは、言いにくいものです。
特に、まだ保護者と意思の疎通ができていないときは、余計に言いにくいものです。
そんなとき、私は「けがをさせた事実」にアクセントを置いて電話をしました。
「友達と、何かの拍子に口げんかになり、だんだん気が高ぶって大きなケンカになりました。… 続きを読む