「くり返しほめる」大人のゆとり

問題行動を起こす子、友達とトラブルを頻発する子、そんな子がいたら気が休まりません。
しかし、担任の先生に、どんなことがあっても動じない「大人のゆとり」があれば、子どもたちが安定して、先生についてきます。

そんな「大人のゆとり」とは何かについて、サークルの季刊誌「いぶき」に水本和希先生が書いています。

水本先生が示した「大人のゆとり」の一つを、このように書いています。

「くり返しほめる」ゆとりがある。

毎日、授業の準備をしている子
毎日、ノート返却を手伝ってくれる子
毎日、あいさつを欠かさずしている子

教室には、毎日望ましい行動を積み重ねている子がいる。
教師にゆとりがある時は、こうした子の行為一つひとつが目に留まり、ほめることができる。… 続きを読む

気になる物は、視界から消せばいい

教室環境を整えるというと、「教室を飾ること」「教室を整頓すること」を考えがちです。
しかし、実は、「教室から余計なものを減らす」という視点も大切なのです。

サークル季刊誌の「いぶき」に、清水麻美先生が、「不要な物や音などは刺激物になる。シンプルが一番だ」と、教室環境について原稿を書いているのです。

清水麻美先生は、担任した1年生が、黒板消しを「電車」に見立てて授業中に遊んでいたと言っています。

「またある年には、黒板消しが「電車」になり、黒板のレールが「線路」になったこともあった。その子は、授業中、前に来てシューッ、シューッと言いながら「電車」を走らせた。」

いやいや、失礼ながら、楽しそうに「電車」を走らせる1年生の様子が目に浮かびます。

では、清水麻美先生はどうしたのでしょうか。

「「電車くん」のときには、私はチョークや黒板消しを一回ずつしまっていた。「電車くん」の気になる物は、視界から消せばいいと考えたからだ。」

その子の刺激になるものを、できるだけ減らしたのです。
すると、黒板消しやチョークだけでなく、いろいろなものをなくし、シンプルでスッキリした教室環境を目指さざるを得なくなります。… 続きを読む

「清潔感」を醸し出す

男性教師にとって、高学年女子は手強い相手です。
そんな高学年女子を担任するに当たって気をつけていることを、サークルの季刊誌「いぶき」に、諸見賢先生が書いています。

それは、「清潔感」です。
おしゃれというのとは違って、「汚れのない」「相手に不快な思いをさせない」「何気ない清潔な感じ」です。

この「清潔感」が、無意識に人を惹きつけるのです。

で、諸見先生が気をつけていることが、「いぶき」に書かれているのです。
それは、こんなことです。

・髪に気をつけている(ボサボサは×。整髪している雰囲気が、いつもあればよい。)
・靴が綺麗(泥だらけであったり、汚れていたりしていないか。)
・歯のメンテナンスをしている(3〜4ヶ月に一度程度、定期検診していれば良い。)… 続きを読む