子供をテキパキと動かしたかったら、教師の指示もテキパキと短く

子供がテキパキと動く。そんなことを先生たちは望みます。
よく考えると、テキパキと動く時は、先生の指示もテキパキと短いです。

そんなことを考えさせてくれたのが、教育サークルの冊子「いぶき」に祖父江開氏が書いた原稿でした。

それは、「フェイディング〜徐々にさりげなく〜」という内容です。

そこで、祖父江氏は二つの例を紹介しています。
一つは、声の大きさを少しずつ小さくしていく方法です。
それまで、大きな声だったのを小さくするのです。

もう一つが、先に述べた「テキパキと短い」指示にしていくやり方です。
こんなふうに祖父江氏は、やり方を示します。

【例:百人一首さっとやらせたい】… 続きを読む

親切を意識すると幸せになる オンラインセミナー「今年こそ幸せに近づく「幸 せの4つの因子」のご案内

教師の学びと成長サポート
渡辺喜男です。

今回のセミナーで紹介する「幸せの4つの因子」の一つは、「ありがとう因子」です。
これは、「愛情」「感謝」「親切」・・・といった人間関係に関わる因子で、「人とのつながり」と「感謝のやりとり」を得ることで、幸せの感情を得られるのです。

現在、コロナ禍でなかなか人とのつながりが実感できない人たちがいます。
私たちは、人とのつながりの中で、お互いを思いやるやりとりをすることに喜びを感じます。

人の喜ぶ顔が見たい、私の事を大切に思ってくれる人がいる、私は他の人に親切にして手助けしたい、いろいろな人とつながっていたい・・・ この欲望こそが、人が集団で生きていく根本かもしれません。

さて、
これは、この前のオンラインセミナーで紹介したことなのですが、私は「5つの感謝」を毎日、日記にしています。これは、その日に起こった出来事のうち、親切にされたこと、感謝したいこと、よかったことを5つ書き上げると日記です。… 続きを読む

「腹の底からの実感」を頼りに

世の中には、山のように教育の理論があります。
そして、その中には、様々な美しい言葉が並べられた理屈っぽい理論があるのです。

ただ、その美しい言葉の理屈っぽい理論に従って教室で授業を行っても、子供達に反応が薄く、どよーんとした空気が漂います。

こんな時、その授業をどう評価するのでしょうか。

この授業を、理論の側に立って評価すると、よい授業となります。それは、理論に沿っておこなったからです。

しかし、授業を受ける子供の側に立った時、この授業は悪い授業になります。

こんなシンプルな評価規準を教えてくれたのは、向山洋一氏でした。

「教育実践の評価の基準は、「子供の事実」と「腹の底からの手応えの実感」の二つだけである。」

このように、向山洋一氏は述べています。

私は、 … 続きを読む