自閉スペクトラム症の子へは、場所や場面ごとに5回は指導する

自閉スペクトラム症の子の問題行動は、場所や場面ごとに、毎回ていねいな指導が必要だと、どんぐり発達クリニックの宮尾益知ドクターが示しています。

これは、どのようなことかと言うと、例えば、あるコンビニでおにぎりを盗ってしまう子がいて、ダメだと指導しても、他のコンビニで盗ってしまうことへの対応です。 自閉スペクトラム症の子は、あるコンビニでダメなことは他のコンビニでもダメだとなかなかつながっていかないのです。
ですから、場所が違う他のコンビニでも盗ってはダメだと指導しなくてはいけません。

このことを、掃除の事例で、島村雄次郎氏が教育トークライン2021年8月号に書いています。
https://em-tr270.com/L90494/b300/114061

それは、図書室の出張掃除でサボってしまう自閉スペクトラム症の子がいて、そこでほうきの使い方やゴミの集め方を指導したとします。 その子は、その週は一生懸命掃除をします。

しかし、次の週、廊下の掃除になったら、またサボって、ほうきを振り回すのです。
ここでは、叱るのではなく、また、ほうきの使い方やゴミの集め方を指導するのです。… 続きを読む

ど力のつぼ

8月に入ったばかりで気が早いのですが、「夏休み明け」の道徳の授業の紹介が、教育トークライン2021年8月号に、三枝亜矢子氏によってされています。

それは、「ど力のつぼ」です。
長期休みで少しゆるんだ気持ちを、一気に吹き飛ばしたいと三枝氏は書いています。

さて、「ど力のつぼ」のお話です。
それは、読むだけで子供が、努力しようとする力のある教材です。

全文を掲載しますので、まだこの教材で授業をしたことのなかったら、ぜひやってみてください。

「ど力のつぼ」 1年 角野 愛… 続きを読む

TOSSメモによる歴史人物まとめ

小学校6年生の社会・歴史は、人物中心に取り扱います。
その人物中心の学習のまとめとして、歴史人物調べ(まとめ)を行なっているとの報告を、太田政男氏がしています。
(教育トークライン2021年8月号)
https://em-tr270.com/L90494/b300/114041

この歴史人物まとめをさせるのは、手のひらサイズの小さな付箋であるTOSSメモです。
TOSSメモの小ささが、子供たちに要約する力をつけていると太田氏は言っています。
小さなスペースしかないので、子供達は教科書や資料集からその人物の大事なことを選び要約せざるを得ないのです。

慣れてくれば、一人物5分程度でまとめられるようになると太田氏は言っています。

このTOSSメモにある歴史人物まとめのすごいのは、その単元の終わりにノートまとめをするときに活用できることです。

ノート見開き2ページに、それまで帰ってきた歴史人物のTOSSメモを貼ります。… 続きを読む