まじめな子を数える

あるクラスの集団が乱れ、他学年とのトラブルや他の先生からの苦情が相次ぐようになってきます。
そうすると、クラスの何もかもがだめなように捉えがちになります。
100%ダメだ、です。
そして、元気なく沈んでいってしまいます。

このような状態の先生に、向山洋一氏は次のようなアドバイスをしています。

「A しばらく、ほかの子ども(まじめな子)に目を向けてみるとよいこと。」

Aの助言は、落ち込んでる気持ちを立ち直らせてくれた。
伝染病のように、いやな事件が広がりつつはあるが、思えば、クラス全員乱れているわけではない。男子にも、女子にも、真面目で優しい子はまだたくさんいてくれた。沈んでいる私の肩を、休み時間のたびに揉みに来てくれる子だって、たくさんいた。 気が付かなかったその子たちの顔が頭に浮かんだ。気をつけてみると、子どもたちの優しさに囲まれていた。… 続きを読む

トラブル・いやなことを待ち構える

毎日、これまで当たり前と思っていたことが壊れていきます。

授業中に列をまたいで、大きな声でしゃべる。
友だちの消しゴムを平気でとって、投げつける。
・・・

乱れたクラスとはこんなものだと思っていても、やはり、そのたびに心はショックを受けます。
そして、その心のショックはボディーブローのように効いてくるのです。

当たり前を変えたらよい。
そんなことを熊本の椿原正和先生に教えてもらいました。

これまでの当たり前は、「何もいやなことが起こらない」
これからの当たり前は、「いくつかいやなことが起こる」… 続きを読む

荒れているクラスの共通点は、教室が汚いこと

実は、若いときから、放課後、誰もいない他のクラスの教室をのぞいていました。
職員室にもどるついでに、ちらっと中に入って、気になる先生の教室の掲示物や机の配置などをチェックしていたのです。
まあ、いい趣味ではないかもしれません。

私の気になる先生は、授業が上手な先生と荒れているクラスの先生でした。

荒れているクラスの共通点は、教室が汚いことです。

子供が帰った教室に、落し物がたくさん落ちています。
鉛筆、消しゴム、キャップ、定規など、そして、プリント、お便り、その他のごみ。

そして、机が曲がっています。「ひん曲がっている」とでも言いたいくらい曲がっています。
もちろん、黒板が汚れています。授業の板書がまともに消されていたことは一度もありません。

自分のクラスが乱れていた時、教室が他のクラスと比べて汚いことはありませんでした。… 続きを読む