「粗大運動」って何?

「第2回びっくりぽんプレゼンテーション」なる発表会の中で、小河原玲氏が、「粗大運動を算数に」取り入れた実践を紹介していました。

えっ、「粗大運動」って何?ですよね。「粗大ゴミ」はわかるけど、です。

そもそも「粗大運動」は、「微細運動」と対になっている概念です。
「微細運動」とは、目と共に手や手首や指などを用いる小さな動きです。例えば、はさみを使ったり、紙を折ったり、はし、スプーンを用いて食べたりする動きです。 もちろん、ノートに字を書くことも含まれます。

一方、「粗大運動」とは、腕や足や、他の大きな身体の箇所を用いた大きな動きです。例えば、大きく手足を動かしたり、歩いたり、走ったり、階段を上ったり、自転車をこいだりする動きです。

この「粗大運動」は、学習とあまり関係なさそうですが、それが関係するのです。
そんな研究もあります。

マイコー雑記
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「逆風の向こうにミライはある」 緒方貞子さん

明けましておめでとうございます。

年頭に当たり、特別なメルマガにさせてください。

昨年、亡くなられた緒方貞子さんは、私が発行している有料メルマガのブックレビューで取り上げていて、印象に残っています。

そのブックレビューは「ミライの授業」です。
緒方貞子さんは、12日間に渡ったブックレビューの最後でした。

緒方貞子さんは、国連難民高等弁務官として難民の救済に尽力しました。
「小さな巨人」と呼ばれ、国連で一番有名な日本人なのです。

緒方貞子さんの祖父は、5・15事件で倒れた犬養毅元首相です。
彼女は、聖心女子大学文学部卒業後、アメリカの大学院で政治学を学び、日本に帰国し、上智大学教授から、国連公使、国連人権委員会日本政府代表などを歴任します。

緒方貞子さんの名を世界に知らしめたのは、1991年国連難民高等弁務官(UNHCR)に就任後の前例のない難民救済です。… 続きを読む

そもそも、社会科って何を教えるのでしょうか?

「第2回びっくりぽんプレゼンテーション」なる発表会の中で、清水康弘氏が、第1回につづけて「社会科教科書」の読み解き方を紹介しています。

そもそも、社会科って何を教えるのでしょうか?

清水氏は、社会科は「因果関係」を教える教科だと言います。
(この言説は、岩田一彦氏の理論に基づいています。)

この「因果関係」のことを、「説明的知識」と言います。
これは、ある出来事とある出来事を原因と結果の関係で結びつける知識です。

例えば、5年情報の単元では、
「ネットワークで県全体をつなぐことで、患者に合った治療を県全体でできるようになった」
「救急隊員と病院をネットワークでつなぐことで、患者をすばやく病院に送り届けることができるようになった」
等ということです。… 続きを読む